土曜日はバンコクネタでいきましょう。
バンコク、というか、タイの金持ちって、ものすごいです。
僕の感覚で言うと、タイの金持ちは日本の金持ちよりも半端なく金持ちです。で、真ん中が居なくて、あとは貧しい人がほとんどという感じでしょうか。
これはまあ、東南アジア全域に言えることなのかもしれませんよね。
それでタイのビジネスでまず特徴的ななのは、ファミリービジネスの存在です。
要するに、同族企業というやつですよね。ただ日本では、あまり大きくなると、あからさまに創業一族で重役についているという企業は、もうそれほど多くないですよね。
地方が基盤の企業にはあるかと思いますけど。
タイでは、大きな大きな企業で、親戚中みんな役員というような企業が結構存在します。
友人に聞くと、中国から渡ってきた、中華系のタイ人がその中でも大きな存在を示しているようです。
この肉まん、みてください。これはタイにあるチェーン店です。
店の名前は「ワラポーン サラパオ」
「ワラポーンさんのサラパオ」という店ですね。
「サラパオ」とは?
サラパオというのは、中国語から来ているようです。中華風の蒸し饅頭です。まあ、日本の肉まんあんまんですよね。
これ、関係ないですけど、フィリピンでもたくさんありました。しかも「サラパオ」と言っていたような。。タイでも同じなんですね。
お母さんが、サラパオを家庭で作っていて、周りの子供達がおやつにそれを食べていて、とても喜んでいる・・・と言ったような絵ですよね。
実はこれはリアルなストーリーらしく、
サラパオを作るのが得意なお母さんが居て、子供達はとても喜んでいた。
ある日、お母さんはその評判のサラパオを、小さな店で売り始めたそうです。
その店は話題を呼んで、ロケーションがとても悪いにも関わらず、お客さんが絶えなかったとか。
それは7、8年前らしく、実際に僕のタイ人の友人もその店で買ったことがあるそうです。
ある日そのサラパオを食べたのは、大きな大きなショッピングモールのオーナーだとか。
それを食べて、その、バンコクのショッピングモールで売りたいという話を持ちかけてきたそうですよ。そのモールはサイアムパラゴンらしいですけど。(タイ人友人による。)
ところがところがです。
お母さんはそんなビッグチャンスとも言えるような話を聞いて、ちょっと躊躇したとか。。
それもわかる気がしますよね。
たまたま、子供達のおやつのために作っていたサラパオ。
そのサラパオが評判を呼び、小さな店で売り始めた。
というだけの話なので、何もそんな大きなモールで売るとか、考えていなかったのかもしれませんよね。
で、またまたそのタイ人曰くですけど、子供達の世代がビジネスにしたそうです。
なるほど。
タイのファミリービジネスです。
ワラポーンサラパオは、バンコク各地にたくさん店舗があり、そこそこ大きな企業ですけど、例えば、もっと小さなレベルでいうと、街で評判のタイ料理の屋台とかがあるとします。そうすると、だいたい、お兄さんとかお姉さんとか、お母さんとかが別の店舗で同じ店をやっていたりします。
有名なクイティアオ の店なんかも、兄弟でやってたりしますよね。
さらにさらに、もっと大きな大きなスケールでいうと、もう、タイを代表するような企業がずらりと並びます。
ざっと、リストアップしてみますと、
① CP Group
https://www.cpgroupglobal.com/
CPグループですね。タイのファミリービジネス中のファミリービジネスです。携帯電話のTrueとか、セブンイレブンとか、Makroも傘下ですね。とてつもなく、大きな大きな企業です。しかも、同族経営ですので、資産たるや天文学的な数字かと思います。
② Central Holding
https://www.centralgroup.com/en/home
セントラルエンバシー |
セントラルはバンコクん何店舗かある、ショッピングモールですよね。よくタイ人はタイ語で「センタン」と言います。「セントラル」と言っても通じないので注意ですよね。セントラルワールドは、「センタンワー」で通じちゃいます。
③ TCP group
あの、レッドブルですね。面白いです。Pはファーマシューティカル。T.C. Pharmaceutical Industry Company Limitedという会社名ですが、エナジードリンクしかないような気もします。薬はあるのでしょうか。わかりません。まあでも、この資金力があれば、薬も開発できそうですよね。 確か、日本のリポDにインスパイアされたという説もあるので、リポDが大正製薬だから、ファーマシューティカルなのでしょうか。それにしても、レッドブルは世界的ですよね。 ①と②は結構タイ中心ですけど、レッドブルは世界という感じがします。
④ ThaiBev
これは、ビアチャンです。Chan Beerですよね。これもファミリービジネスなのですね。ブリラムという、東北の方の県に行った時に、有名なサッカーチーム、ブリラムユナイテッドがありまして、そこのユニフォームが像のマークでかっこいいですね。また、ブリラムユナイテッドのスタジアムも見に行きました。一時期、日本代表だった磯貝がブリラムに移籍して話題になりました。ブリラムには、実はF-!サーキットがありまして、これもチャンです。
ていうか、タイでF1レースが開催されるのは、いつになりますかねえ。。このコロナでは。
⑤ King Power
キングパワーって、よくありますよね。お土産屋さんみたいなの。旅行小売業とのことです。これもファミリービジネスだったのですね。知りませんでした。
タイでは、このような大きな企業の影響力はとても強いですよね。
アジアという感じがします。
実は、まだまだ、ファミリービジネスがタイにはあるのですが、紹介しきれません。
基本的に、ファミリーがみんな後を継ぐ、そういう文化なのです。