2023年10月29日

渋滞の意外な原因



長距離タクシーの助手席は意味のないストレスが溜まる。

バンコクに住んでいる人は、だいたいパタヤとかホアヒンに行ったことがあると思う。

ある程度慣れていて車を持っている人は、自分で運転して行くのだろうけど、そうではない人はタクシーで行く事になる。タクシーと言っても、そこらへんに流れているタクシーを拾って行くわけではなく、長距離のタクシーを予約して行くことになるのだ。色々とそういう小旅行専門のタクシー会社もあるし、人数によって車種も選べたりする。

大体年に3回くらいホアヒンに行っているので、よくそのようなタクシーを予約するのであるが、まあ、とにかくドライバーによっての当たり外れが多すぎる。

バンコクからホアヒンに行くのには、早くても大体3時間はかかる。3時間というと、長く感じるけど、まあ、景色も見れるし途中で休憩したりしながら、行くし、そもそも遊びに行くわけであるので、そんなに急ぐわけでもないから、気分的には楽ではある。


バンコクの風物詩というか、バンコクでお約束の渋滞にもはまるわけだけど、この渋滞の原因はただ単に車が多いからというわけではない気がする。


原因はズバリ、運転が下手なのだ。


ドライバーはそれが仕事だと思うけど、まあ、とにかく運転が下手である。日本人的な感覚で言えば、よくそんな下手な運転でドライバーが務まるよな、という感じだ。


特に助手席に乗っていると、色々と感じることが多すぎて、見ているだけでストレスが溜まる。ストレスの原因は、全て、「なぜ?」という心の叫びから来るものである。


・なぜここで入るの?

・なぜ行かないの?

・なぜ行くの?

・なぜ譲るの?

・なぜ譲らないの?

・どこ走ってるの?

・なぜゆっくりなの?

・なぜそんなに飛ばすの?

・なぜブレーキ踏むの?

・なぜ横に寄せるの?

・なぜ前に詰めるの?


日本人で運転の経験がある人にとって、助手席に座るだけでこのなぜ?の心の叫びの連続なのである。それから、誰かとLINEで喋っていたり、ビデオチャットしたり、くちゃくちゃ口で音立てたり、キョロキョロしていたり。まあFacebookは見てるわ、YouTubeは見ているは。。。。


こういうのがなければ、多分、ホアヒンなら少なくとも30分以上は短縮できる。ドライバーにとって、もう、渋滞というのは当たり前のことなので、その退屈さを凌ぐために、あらゆる行動をとっているのだ。


タイ人ドライバーにとっては、日本人を乗せていると言った時点で、どのみち日本語なんかできるわけないし、英語もできないし、客の日本人もタイ語ができるわけでもないので、はなっからコミュニケーションを取る気もないし、そもそもコミュニケーションそのものが不可能である。


ロットゥーと呼ばれる、ハイエースのような大きめの車なら、家族がいてもみんな後ろの席に座るので、助手席に座らない分、自分で見るわけではないから、気持ち的には幾分楽ではある。

SUVとかだと、家族が後部座席に座り、自分は助手席なので、これはストレスが溜まるのだ。

タイ人ドライバーの運転は、危ないっちゃ危ない。だから、必ず、途中で事故車を見る。自分の乗っているのが事故らないのは、まあ、ラッキーしかない。


先日もホアヒンに行ったのだが、まあ、ストレスが溜まった。


まず、渋滞の中の合流とかだけど、これは日本人的には、合流地点の先頭で、1台ずつ交互に入れば良いだけのこと。これが、タイ人にはできない。


合流の途中で、メインの列に入りたがる。メインの列、入れてくれない。そこで後続が渋滞する。後続は痺れを切らして、自分達を追い抜く。ドライバーは追い抜かれるのが嫌で、列の途中の合流を諦めて抜いて行った車を追いかけたりする。


仮に途中で入ることに成功しても、結局合流の先頭までに何台も先を越される。この現象だけでもストレスである。なぜ?という心の叫びを連発することになる。


空いている時には、普通に走れば良いのに、LINEで誰かと話している。運転にフォーカスしないので、徐々に車線を跨ぐ。車線を跨いでいることに気がついていても、逆にそれがどちらにでも行けるというつもりなのか、車線を修正しないで、そのまま、跨いだままずっと走り続けたりする。この時点でも、意味もなく車線跨ぐなよ!という心の叫び。


しかも、空いているのにゆっくり走ったり、そこそこ混んでいるのに、飛ばして前の車との車間距離を詰めたり。。

もう、ストレスの連続である。


バンコクからホアヒンまで、通常は3時間ちょっと。でも、4時間以上かかった。そこそこ混んでいたのも原因だが、普通に運転していれば、30分以上は短縮できただろう。


譲ったりするときも、結構テキトーである。思い立って、必要もないのに、どこか善い人のスイッチが入ったのか、突然譲ったり。あるいは、譲らなきゃダメでしょ?という場面でも、何かにスイッチが入って絶対に譲らないように頑張ったり。これは見ているだけでかなりストレスである。だから見ないようにしたいのだけど、助手席にいれば、当然目の前の出来事なので、見るも見ないも、視界に飛び込んでくるのだ。


そういうのが一度気になると、これまた、些細なことまで気になってきたりするのだ。


ブレーキングも変である。


前方かなり車間が空いているのに、前の車が少し遅くなると、ブレーキ踏んだりする。これ本当にやめてほしい。渋滞の原因であるから。


大体、毎回毎回、そんなこんなで、ホアヒンに着く頃には疲労困憊になっている。


もう、自分で運転するか、あるいは、少し高いけど大きめのハイエースコミューターを選んで、家族と一緒に後部座席に座る方が良いと思う。


次回からは、そうする。