2025年6月1日日曜日

まさか、突き指が骨折だったなんて──。

土曜日、バンコクのサミティベート病院で告げられた一言に、頭が真っ白になった。


うちの子が、体育の授業で突き指をしてから1ヶ月以上。

その間、海外遠征もあって、バレーボール部の試合にも参加していた。

「痛くない」って言ってたし、楽しみにしていたし……。

だけど実は、骨が折れていた。しかも手術が必要だった。


自己嫌悪の波が何度も押し寄せる。

「もっと早く受診していれば、手術しなくて済んだんじゃないか」

「いや、初期から折れてたなら結局一緒じゃ?」

「でも、少しは軽く済んだかもしれない……」


こういうとき、神様に答えを聞けたらいいのにと思う。

でも現実には、ただただモヤモヤと自己反省の渦に飲まれるしかない。


手術は来週の土曜日。


日曜。

気分転換に、家族でバンナーの天ぷら屋「やまや」へ。

午後2時近くでもそこそこお客さんがいるのは、バンコクの和食レベルの高さゆえか。


僕は米を避けて、アラカルトで天ぷらをちまちまと注文。

奥さんと子は定食でお腹いっぱい。夜は軽めに済ませることに。


でも僕は……普通に腹が減った。


冷凍庫から、かつて僕が作った自家製餃子を発掘。

奥さんが焼いてくれた。

さらに、ベトナムで買った鴨のパテの缶詰を発見。テンション爆上がり。


あれ、これ、くるくる回す缶切りじゃん。何年ぶりだよ。


缶を開けた瞬間、芳醇な香りがふわり。

こ、これは……メルロー1本、開けるやつじゃないか。


結局、鴨のパテは家族で争奪戦に。

子供も「これ、おいしいね」とニコニコ。


──うん、たぶん君は将来、いい飲んべえになると思うよ。


[まとめ風コメント欄風]

子どもの怪我、親としての後悔、誰にでもあること。


それでも「日常」は容赦なく進んでいく。


鴨のパテがちょっと救ってくれる夜もある。