タイ在住のメリットはいくつかあるが、そのひとつが、ASEAN諸国へ気軽に飛べることだ。バンコクからであれば、LCCも含めて選択肢は豊富で、ちょっとした連休があれば「じゃあどこか行くか」という話になる。
気づけば在住10年目。もはやASEAN評論家にでもなろうかという勢いで、あちこちに行きまくっている。しかもその大半が家族旅行だ。子連れで行けるところ、行けないところ、コスパが良いところ、リピートしたいところ——そういう感覚が、だんだん肌でわかるようになってきた。
そんな自分が今回選んだのは、ベトナムのブンタウ
ベトナム自体は数度目になる。ハノイには行ったことはないけど、ホーチミンには何度も行った。あとはホイアン、ダナン、ニャチャン、フーコックなどなど。
ブンタウに興味を持ったきっかけは、単純だ。「ベトナムの熱海」という表現をどこかで目にして、それが頭に引っかかったのだ。
熱海、というのがポイントだ。東京から新幹線で一時間ちょっとの温泉リゾート。日本人なら誰でも知っているが、わざわざ海外から行く人はほぼいない。でも地元の人、あるいは首都圏に住んでいる人にとっては、週末にふらっと行ける場所だ。
ブンタウはまさにそれで、ホーチミンから車で二時間ほどのリゾート地らしい。となると、ホーチミン在住の日本人はきっと、週末にふらっと行っているのではないか。そんな場所だ。
海外から観光に行く場所も結構良いけど、いわゆる「観光地」ではなく、「地元の人が行くところ」も良い。
ガイドブックに載っていて、外国人観光客で賑わっている場所も悪くはない。でも、それよりも、「ここに住んでいる人たちの週末」が垣間見えるような場所のほうが、なんとなく面白い。
ブンタウはその条件に合致していた。ホーチミンっ子が週末に車を飛ばして海を見に行く場所。ベトナム人にとってのブンタウがどんな場所なのか、それが純粋に気になった。
旅の準備は割とシンプル
フライトはベトナム航空。送迎は12goで手配した。eSIMはKlookで購入、7日間無制限で2385円だった。このeSIMが非常に快適で、到着直後からストレスなくネットが使えた。ベトナムに行くなら、現地SIMを探し回るより、事前にeSIMを入れておくことを強くおすすめする。
あとひとつ、インストールしておくと便利なのがWhatsAppだ。タイではLINEが主流だが、ベトナムやカンボジアではWhatsAppが使われている。今回も、12goで手配したドライバーから、WhatsAppで待ち合わせ場所の写真が送られてきた。入れておいて損はない。
こうして、家族3人のブンタウ旅行が始まった。
次回は、タンソニャット空港からブンタウへの道中——「なぜ家族3人なのに大型バンに乗ることになったのか」という、東南アジア在住者ならわかるかもしれない話から書いていく。
