バクラバ。バンコクのレバノン料理、「ベイルート」で。 |
グローバルスタンダードでは、お菓子というのは甘いものです。そう、まるで卒倒するくらい甘いです。それがお菓子というものなのです。
日本では、かれこれ30年も40年も前から、ダイエットブームです。甘さ控えめというのが、日本人にとってはデフォルトで植え付けられている概念です。
スイーツは甘さ控えめが良い。
これが、日本人にとってのお菓子への価値観ではないでしょうか?
ところが、海外経験が豊富な方はわかるかもしれませんが、例えばアメリカでも、チョコレートとかケーキって甘いですよね。
それと同じように、いや、それ以上に、中東のお菓子というものは、甘いのです。きっと欧米よりも甘い。
多分ですけど甘くなければ、お菓子として成立しないのかと思います。なんでも控えめの日本とはえらい違いです。
バクラバという、中東からトルコにかけてのお菓子、これも例外ではなく、ガツンとくる甘さです。
でもこの甘さに、渋くて爽やかなミントティーの合わせ方が絶妙以外の何物でもないのです。
バンコクにお越しの際は、一度訪れてみてください。
この素朴なお菓子を、堪能してください。きっと世界が変わるはず。
寒過ぎるエアコン
暑過ぎる外
排気ガスが出過ぎるバス
辛過ぎるタイ料理
多分、日本人にとってはToo Muchでも、グローバルではちょうど良いのかもしれません。暑過ぎるからエアコンをつける。そして寒過ぎるエアコンを体験したときに、きっと人はその価値に納得します。
唐辛子を加えた、辛いタイ料理。でも、その辛さが控えめだったら??? 魅力は半減すると思います。辛いエスニックフードは、辛過ぎるから、人々は納得するのではないでしょうか?
そして、スイーツは、そもそも甘いものなのです。
甘さを控えめにして食べるのではなく、甘過ぎるスイーツを食べ過ぎないようにするのが、これが、人としての選択、人としての権利かと思います。
甘過ぎるから、それを知って、食べるか、食べないか、少しだけ食べるか、ミントティーに合わせるのか???
このバラエティに富んだ選択肢が、人々の想像力を豊かにするのではないでしょうか?
細部にわたる温度調節が可能なエアコン、甘さ控えめのスイーツ、このような、提供する側によって作られた戦略から、日本人はそろそろ脱却すべきなのかと思っています。
自分で考えて、自分側で調節する。この与えられた選択肢によって日本人は国際社会で強く慣れるような気がするのです。