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2022年3月14日

レバ刺し屋台に独りで行った話

行きたいけど、誰も一緒に行く人がいない、そして5年の月日が。しかもコロナ。

ラープラップラップ(ร้านลาบ ลับ ลับ ปรีดี 43)

そういえばこの店は、5年前はGoogleマップにも日本語で表記されたり、日本語フリーペーパーにもしきりに出てきたりしていた。

行きたい、行きたいと思いながらも、少し遠いし、一緒に行く人も居ない(飲みに行く仲間は居るけど、この店に行きたいという人が周りにいない)のだった。

Can you imagine if the bar which I have been wanted to go for 5 years?

とはいえ、それほどまでにどうしても行きたいのなら、多分、勝手に行っている筈だ。従って、行きたいは行きたいけど、そこまででも無いような、そんな微妙な店だったのだ。

ヨットさんの店
この雰囲気の中で独りで飲みに行った。笑


レバ刺

日本で食べられなくなって久しい。もちろん、あのような事件があったのだから、それは納得できる。しかしながら、以前は、レバ刺しやユッケ、牛刺しをたくさん食べていた。だからと言って、日本でも食べられるようにした方が良いと言いたいわけでは無い。

それに引き換え、東南アジアでは、僕はよく生肉を食べている。もちろん、東南アジアにある韓国焼肉店や、日本料理店での話。コロナ前はよくセブ島に行ったのだけど、セブ島は韓国人がすごくビジネスをしていて、焼肉屋も多い。いつも行くセブ島の焼肉屋では、いつもユッケを食べていた。もちろん、日本では禁止になった後の話。日本人は、東南アジアの韓国焼肉店や、日本料理屋に来ると、決まって「日本じゃ食えないもんな。ガハハ。」みたいな事を言いながら食べている光景は、東南アジアの日本人旅行者の風物詩である。

ここまでくると、もはや自己責任以外の何者でもない。

こんなブログ記事を書いておきながら、申し訳ないのだけど、まあ、読者も著しく少ないこのブログとは言え、もしこれを見て行こうと思った貴兄に置かれては、くれぐれも自己責任でお願いされたし。

レバ刺し
この切り口のはっきりとしたレバ刺しは新鮮さの証拠。見ただけで新鮮さが伝わってくる。これをごま油と塩と、スライスした生ニンニク、さらに紫玉ねぎを薬味に載せて食すわけである。もちろん、ビールはチャン。


この店は縦に長い倉庫のようになっていて、その中ががらん堂である。

両側に屋台のような店が軒を連ね、どうやらその店のエリアに置いてある椅子とテーブルが、その店の持分というか、その店の陣地のようである。

つまり、「この店」と言うよりは、屋台村のような集合している店のことを言う。そしてヨットさんの店はその一角ということになる。

ヨットさんの店は、入り口から見て、奥の左である。

見ると、ヨットさんの店だけが繁盛しているように見える。他の店は普通にタイ料理の店なのだけど、閑古鳥に見えたが、意外とグラブフードが来ていたので、デリバリーで結構儲かっているのかもしれない。確かに、生肉はちょっとデリバリーには向いていないので、店に来ることになるのだろうか。

目的の店はヨットさんの店と言い、まさにヨットさんがオーナーである。ヨットさんはかつていくつか日本料理店で修行したらしく、この店を開いているとのこと。

店そのものはイーサン料理の店なので、何か特別に生肉や刺身の専門店というわけではない。おそらく、コロナ前のそれこそほぼほぼ日本人客で埋まっていた頃は、ほぼほぼ生肉、刺身がメインで出していたのだろう。

ところがコロナ禍に突入すると、これはどの店でも言えることなのだが、日本料理の店が完全にタイ人客が多分だけど80%を超えていると思う。例えば、チェーン店の日本食屋はぶっちゃけ99%タイ人客である。

ということで、ヨットさんの店も、日本人が激減しているに違いない。現に、先日行った時は日本人は僕独りであった。僕の周りのタイ人はみんなグループで来ていて、独りで来ているのは僕だけだった。で、タイ人はみんなタイスキとか、イサーン料理をすごく食べているので、ヨットさんの店としては、売上は減っているものの、生き延びているのかと思う。

日本人が激減しているということは、刺身関係のメニューがあまり出ないだろうから、新鮮さは大丈夫だろうか? いつかメニュー廃止になるのではないだろうか? というような些かの不安もあったのだが、見ていると、タイ人の中にも刺身を食べている客も多く、むしろ日本好きのタイ人が店に来て、タイ人も刺身を食べているという状況が生まれているので、おそらくメニュー廃止にならなくて済むかと思う。勝手な素人考えだけど。

ヨットさんもおそらく、それほど日本人を対象にしなくなったのかもしれない。前述のように、日本語フリーペーパーに大きく出てきたりしていないからである。とは言え、日本料理店で修行したヨットさんだから、また日本人客に来てほしいと思っているに違いないと勝手に思っている。

なぜなら、タイ人客でごった返す店内で、見るからに日本人のおっさんという風情の僕が独りで入ると、ヨットさんが僕のことをチラ見した。きっと、「ああ、日本人来た」と、思ってくれたのかと思う。そして独りで食って飲んで帰る時にも、僕のことを目で追って会釈してくれたのである。なので僕もヨットさんに手を振って帰った。

葛根湯エキス顆粒5g10袋(かぜ・インフルエンザ)
シンガポール、台湾に行ったことあるなら、この葛根湯です。


タコの刺身

さて注文したのは、このほかにタコの刺身とユッケ。実は盛り合わせを注文したかったのだけど、何せ独りなので、そんなに食えないだろうなあということもあった。

タコの刺身 octopus sashimi
タコの刺身も新鮮で旨い。そしてワサビは日本人に馴染みの深いワサビ、さらにライムではなく黄色いレモンを使っているところに、日本人を意識している感じがする。細かいけど。

タコもうまい。細かいこと言うけど、このワサビだけど、よく日本人が使う粉ワサビを使っている。と言うのは、よく日本系スーパーマーケットで買う刺身とかについているワサビ、というか、タイに流通しているワサビは、やたらと辛いのである。このワサビは、日本人に馴染みの深い、粉ワサビだ。魚屋さんで貰う粉ワサビである。さすが、日本人のことをよくわかっているヨットさんだと思う。ちなみに、タコに関しては、タイ料理でよく使うシーフード用のソースも別についてくるので、好みの方につけて食べることができる。僕は当然、醤油とワサビである。

細かいことを言うついでに、もう一つ言うと、付け合わせが、マナオ(ライム)ではなく、黄色のレモンを使っていることである。実はタイではレモンは貴重な食べ物で、なかなか手に入らないのである。なかなか手に入らないとは言い過ぎで、もちろん、売っているところには売っている。ただ、普通に売っているのはライムで、レモンは売っているところに行かなければ売っていない。そしてもちろん、ライムよりは高い。これもさすがヨットさん。日本人のことをよくわかっていると思う。僕は別にライムでも気にしないけど、日本人にとっては、レモンの方が馴染みが深いのは事実であるから。そういう細かことに拘っているのかと思うのである。


もう一つ忘れてはならないのが、ユッケだ。

ユッケ
ユッケも本当に美味しかった。


そもそも、良い牛肉がなかなか流通しにくいバンコク、タイランドである。きっと仕入れには相当苦労しているのではないだろうかと思う。何しろ、本当に良い牛肉が無いのだ。スーパーマーケットなどではなかなか見当たらない。もちろん、牛肉はあるのだけど、真空パックに入った輸入品で、もう色が黒ずんでいたりするものが売っていたりする。余談だけどそう考えると、普通の消費者が買える牛肉は、フジスーパーに売っているサーロインステーキ用の牛肉が一番旨い気がする。きっと保存状態が良いのだろう。

それはさておき、このユッケだけど、もう本当に幸せ、絶品である。味付け自体も美味しいし、肉そのものも、バンコクでこう言う肉を仕入れるのはとても難しいだろうと思う。おそらく、特別なルートを持っているのだろう。


ああ、もうそうこうしているうちに、ビアちゃんのサイズヤイ(大瓶)が2本空いた。まあ、独りだし、なんか長居するのもなんなので、この辺でお開きにして、家の近くのバーに行こうと思う。

ああ、ヨットさん、ありがとう。

この店の地図。プラカノンからは結構ある。プラカノン駅からプラカノン通り(スクンビットソイ71)にまず歩いて、プラカノン通りに入る。トボトボ3分くらい歩くと、バイタクの乗り場があるので、独りならそこでバイクに乗る。僕が行った時はバイタクがたまたま1人しかいなくて、もしそのバイタクが居なければ、多分、乗り場と気づかずにスルーしていたかと思う。

おっと、ここで、大事なことがある。

この店は、18時から!!

なので、昼はやってない。

つまり、この店に行こうと思ったら、日が暮れているのである。昼間なら、ソンテウとか赤バスとか色々と手段はあったりする。もちろん、夜でもあるのだけど、日本人的にはなんとなくハードルが高いと言う人もいるかと思う。

もう、ぶっちゃけ、タクシーを拾えば良いと思う。1本道ではあるので、タクシーも楽である。バイクも、タクシーも、「ソイ43」(ソイ シーシップ サーン)といえば通じるので、問題無いと思う。ここでのソイ43だけど、これはプラカノン通りに既に入っているという前提なので、タクシーもプラカノン通りをある程度歩いたところで拾った方が良い。

もし、スクンビット通り沿いでタクシー拾ったなら、「ソイプラカノン、レオコー、ソイシーシップサーン」と、プラカノン通りの、ソイ43と、間違えないように伝える必要がある。スクンビット43だと勘違いされると、プロンポン、アソークの方まで行ってしまうことになってしまう。

またまた、ついでに言うと、日本人の発音は、タイ人にとって、シーシップサーンが結構曖昧に聞こえたりする。5年バンコクに住んでいる僕でさえも、シーシップとタイ人に言うと、「え? イーシップ(20)??」と、聞き返されたりするので、僕はもう、指を見せて伝えることにしている。

シーシップで4本ゆびを見せて、サーンで3本指を見せるみたいな。。。。そこを確実にやらなければならない。

と言うことで、5年間行きたくて初めて行った店にも関わらず、次に行くのはおそらくめっちゃ近々になる予感がするのである。

ラープラップラップ(ร้านลาบ ลับ ลับ ปรีดี 43)