2024年9月15日日曜日

バンコク、賑やかさと静けさの間で ~シーコンスクエア前の殺風景

 


先日、バンコクのシーコンスクエアの前を歩いていた時、ふと立ち止まった。新しく完成したイエローラインのモノレールが上を走っているのが見える。都市の近代化の象徴とも言えるこの風景は、一見すると賑やかに見えるけど、その日の人通りは少なく、どこか静けさが漂っていた。

バンコクという街は、常に活気に満ちていて、どこへ行っても人々のざわめきやクラクションの音が鳴り響いているイメージが強い。それでも、時折こうして静けさを感じる瞬間があると、不思議な気持ちになる。賑やかさの中に潜む静寂。それは、物騒なのか、ただの平穏なのか。バンコクに住んでいると、この二つの顔を行き来しながら日々を過ごしている気がする。

上を走るモノレールは、バンコクの未来を感じさせる一方で、足元の道には昔ながらの屋台や古びた商店が残っている。都市の変化と変わらないものが同時に存在する場所。そんなコントラストが、バンコクの魅力なのかもしれない。まるで、この街全体が「賑やかさと静けさの境界線」を漂っているようだ。

バンコクは決して「一つの顔」だけを持っているわけではない。時に喧騒の中に平穏を見つけ、時に静けさの中に不安を感じる。そんな街の一瞬一瞬が、私を引きつけてやまないのだろう。