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2022年3月16日

上から言ってうまく行くけど、日本人には難しい

タイ国内線のエアチケットがキャンセルに

タイ人3家族とソンクランの時期に旅行を計画している。ということでその3家族の中でもとりわけ旅行付きの友人が、企画をした。

その企画では国内の島に行くということで、しかも飛行機で行くことになった。まあ、タイ人だし、もちろんタイには詳しいだろうから、企画はその友人に任せた。個人的にはパタヤとかホアヒンでも十分ではあるのだけど、こういう機会でもないと、行かないだろうな、、という場所なので、この際、それに参加することにしたのだ。

さもなければ、タイに何年いても、リゾートといえばずっとパタヤとホアヒンの繰り返しになるだろう。まあ、それでも個人的には満足ではあるが、嫁と子供のためにも、そういう機会に参加することにしたのだ。かくして、国内線のエアチケットをオンラインで購入した。

さて数日が経過して、エアアジアからメールが。どうやら、そのフライトがキャンセルになり、同じ日の別の時間に変更になったとのこと。

キャンセルというより変更である。まあ、よくあることだし別に驚きもないし、その時間に変更になっても何の問題もない。よって、そのままにしておいた。

数日後さらにメールが届き、今度は完全にキャンセルになったのだ。フライトが勝手にキャンセルになったという一方的な通知だった。まだまだコロナの影響というか、オペレーションも完全ではないな。。。という印象である。

とはいえ、別に驚きもない。こんなの、よくあることだ。そのメールには、フライトを変更するには、こちらをクリックみたいなリンクがあるので、クリックしたら、チャット画面が登場した。色々と調べると、すでにコールセンターというものは消滅しているらしい。

2年以上にも及ぶコロナ禍において客もいないのにコールセンターだけキープできるわけないと思うので、まあ、そういうこともあるだろうな、ということで納得できる。

コロナ前なら、エアアジアなら多分日本語でもコールセンターで対応できただろうな、と思ったりする。


AIの返答がマジで埒あかない

タイ人友人家族としめしを合わせて、結局前日のフライトを取ることにした。ホテルは1日だけ別のホテルを取ることにしたのだ。

なぜなら、元々取っていたホテルというのは、実は現地の到着空港からさらに船に乗って行く島にあるらしく、その船のブッキングとかも変更しなければならず、色々と面倒だということになり、1泊だけ現地の空港近くのホテルに泊まろうということになったのだ。

我々家族としては、それはそれで面白い旅になりそうで、悪いことではないと思った。

で、コールセンターの代わりのチャットということなので、チャットでその変更を、つまり1日前のフライトへの変更を試みようとしたのだけど、まあとにかくそのチャットいうのがこれがまた上手く行かない。

なぜなら、誰か人とチャットしているのではなく、AIが返答しているからである。AIの返答が本当に拉致が開かない。

そうかと思って色々と探っていると、トラブった時に実際に担当者と話すことのできるボタンがあった。で、それを押してみると、なんと30人くらい待っているらしく、とてもじゃないけど、そんなものを待ってはいられなかった。

タイ人友人家族に確認したらやはり同じ状態ということだ。だったら、空港に行ってエアアジアのカウンターに行って、直接変更しよう、という話になった。

かくして、タイ人友人数人と一緒にスワンナプーム空港に行くことになった。実際はドンムアンだけど、別にエアアジアのカウンターならできるということで、近い方のスワンナプーム空港に行くことにしたのである。

on the way to airport

懐かしい感覚

スワンナプーム空港へは、タイ人友人が車に乗せてくれた。オンヌット周辺で待ち合わせをして、タイ人友人のエスティマに乗り込む。

それにしても、久しぶりに車で空港に行く。コロナ前は長くても3ヶ月に1度は空港を利用していたので、もう丸々2年以上ぶりの道中になる。とはいえ、飛行機に乗るわけではないので、なんとも不思議な感覚である。

しかも、いつも慣れている道は高速道路を使っての経路であるが、今回友人は、なぜか下の道をずっと使っていた。まあ、オンヌットからスワンナプーム空港って、そんなに遠くないし、しかも平日の昼間でもあるし、何しろ空港そのものに用がある人も極めて少ないので、道も混んでいないだろうという目論見である。

この下の道がとても新鮮だった。見たことのない街が次々と車窓から見えるのである。空港近くに着くと、だだっ広い敷地が広がっている場所に出た。まるで田んぼのようだけど、それも将来の拡張工事か何かにするための敷地なのだろうか?と思った。景色を眺めているうちに、やがて空港に到着した。

人員整理にも程がある

てっきり、空港ロビー内にあるエアアジアのチケットカウンターか何かに行くのかと思いきや、空港はがらんとして、そんなものは閉鎖されていた。

利用客は居ることは居るけど、もうあのコロナ前のスワンナプームの姿からは想像もできないような光景である。本当に人が少ない。

チケットカウンターが無いなら、どこに行くのだろうと思いきや、もう、ダイレクトにエアアジアのチェックインカウンターに行くのだった。

空港のチェックインカウンターに来ると、まるでこれから搭乗手続きでもするかのような感覚に包まれて、また変な気分になった。

エアアジアのチェックインカウンターには、タイ人の担当者が1人座っていた。チェックインと、チケットカウンター、トラベルデスクを全て兼ねているのである。

本当に極力人員を削減したようだ。本来は1人でやる仕事では無い。タイ人友人は、その担当者に、まず話しかけた。担当者はなんとなく気の弱そうな、人の良さそうな35歳くらいの男性だった。

「ノン! ノン!」の効果

こういう場面では、タイ人は本当に強気である。もちろん、エアアジアの一方的なキャンセルではあるが、それにしても、すごい強気の態度に出るのである。

ちょっと日本人にはそれも難しい。もしこの場面で日本人なら、「あのー、フライトがキャンセルになっちゃったみたいなんで、フライト時間の変更をお願いしたいんですけどぉ。。」的なアプローチをするだろう。

そうすると、結構タイ人担当者って、たまに舐めてかかってくる人がいて、すごく遅かったり、イヤイヤ感を前面に押し出してきたりするのである。ところが、タイ人友人は本当に上からバシッと言う。

「ノン、ノン。。」と言いながら、この「ノン」と言うのは年下に対する言い方であるけど、上からいう時に使う。
実は結構これは闇かもだけど、タイにはもちろん、カースト制のような身分制度は無いものの、見えない階級というのがあって、その見えない階級の上下みたいなので、世の中が回っていたりする。

タイ人友人は明らかに、上から物を言うのだが、たとえそれが日本人としてはちょっとできないアプローチだとしても、それで担当者も素早く対応してくれたりするのだ。
日本人が見たら、なんか、凄んでいる風にしか見えず、ちょっと堅気で無い人?みたいに思ってしまったりするのだが、その上からのやり方がうまいと、物事が上手く運んだりするのである。

友人は、しきりにその弱気な担当者に上から言っていた。前日のフライトに変更して、到着地で1泊することにしたから、その宿泊費もエアアジアが払えとか、割引しろとか、わざわざここまで来たんだぞ!みたいな感じでずっと言っていた。

とにかく、なんらかのサービスを引き出そうとしていたのだが、如何せん、その担当者もそこまで独断で何かできる立場でも無いらしく、特段、優遇もされなかった。

が、一応変更はできた。もし日本人だけで、日本人が良い人ぶって話しかけていたら、しっかりと話がまとまらなかった可能性もあるので、タイでのこの上からのアプローチを身につけたいとは思うけど、、やっぱりタイ人にしか出来ないと思う。結局、前日のフライトを取った。


2021年9月30日

バンコクから消える日本人

増えるタイ人客

先日顔馴染みのお兄さんにとあるショッピングモールでばったり会いました。彼はバンコクに数店舗ある日本式居酒屋の社員さんです。若くて、愛嬌がある、元気な好青年です。その日も、居酒屋の店を覗き込んだら彼がいたので、声かけました。

いろいろ話したら、現在はお酒が提供出来ないこともありますが、ほぼほぼ「ランチ営業」がメインとのこと。お客の減りを聞いたら、減っていることはなく、結構繁盛していて、

95%がタイ人客とのことでした。

居酒屋のランチは揚げ物の定食とかがメインです。例えば、鶏南蛮定食とかありますよね。あんな感じです。

タイ人の間でも、日本風の定食って結構浸透しています。タイ人のブロガーやタイ人がSNSでシェアすると、次の日に並んだりすることもあったりします。

去年は、プロンポンのお店、「新潟」で、タイ人がカニクリームコロッケか何かをSNSで紹介したら、たちまちタイ人の間で話題になり、数日間行列ができたということもありました。

そもそも、タイ人は日本食にとても興味があるのです。

それにしても、とは言え、地域的にも日本人が多いモール内の居酒屋のお客さんが、95%タイ人。。。

それだけ日本人が減ってるのかもしれません。


タイ人にとっては入店の敷居が下がった

これが郊外の店なら分かるのです。日本食レストランは、結構郊外にもあったりします。もちろん、クオリティは「なんちゃって」ですけど。郊外の日本食レストランは、タイ人だらけです。

ところが、アソーク、プロンポン、トンロー、エカマイあたりは、ターゲットも日本人ですし、内容も本格的です。今までは、タイ人には敷居が高くて入れなかったのかもしれません。

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タイ人にとって敷居が高いというのは、値段だけではありません。雰囲気です。

値段だけなら、金持ちタイ人はいくらでもいるので、むしろ日本人よりも金持ちなので、値段の敷居ではありません。

日本人だらけの店の、雰囲気の敷居です。

ところが、そんな日本に興味のあるタイ人にとっては、この日本人が減っている現象が、良いのかどうか、わかりませんが、日本人街にあった本格的な日本食レストランに次々と、人目を憚る事なく入店しているのです。

何しろ、ほとんどの客がタイ人なのですから。

ちょっと考えられない現象が、今、バンコクで起きています。これが現実です。


苦悩するYouTuber

日本人でタイ系ユーチューバーと言われる人達が、沢山居ます。コロナ前は彼らは、旅行や食レポ、夜の店、タイでの新しいトレンドなどを紹介するのがメインでした。

今では、それが散歩動画になっています。なぜかといえば、店は閉まっているし、旅行には行けないからです。夜の街もゴーストタウンですので。

散歩しながら、シャッターの店を映して「この店も閉まっちゃいましたねー」みたいなコメントしながら練り歩く動画です。

個人的に、散歩動画が好きで、結構チェックしていました。

ところが、その散歩でさえネタが尽きたのか、なかなか動画更新もまばらになってきたりしています。散歩動画好きなので、減るのは寂しいものです。散歩動画とっても、閉店した店を紹介するだけだから、寂しくなるという理由なのでしょうか?

だったら、僕が撮ろうかな? とはいえ、全く知識もないので、ちょっと色々と覚えないと、僕には出来ませんけど。

減ってるとはいえ、バンコクの現状の動画を見れば、もう様子は一目瞭然ですね。


日本人が長年かけて作ったカルチャーは?

タイ在住の日本人が長年、このバンコクで作り上げてきた文化は、この先どのように変貌していくのでしょうか。

ザ駐在にも批判があるかもしれませんが、一方で、このスクンビットエリア中心に、日本人が貢献してきたのも事実です。

この日本人たちが4割から5割も減っている今は、この先のタイ経済に影響があるかと思います。

何しろ、観光立国なのです。

観光客、そして移住者が居なければ、タイ経済は打撃です。現在はコロナ前では考えられない現象が起こっています。

日本人向けサービスを展開している、とあるエージェントの人と話しました。その人がやっている業務は様々で、例えば日本人とタイ人との結婚手続き、日本人がタイで起業する時の手続き、ビザ関連、などなど、日本人がタイで生きていくための一切の事柄をカバーしているエージェントさんなのです。

その人であれば日本人の動向はよく知っているはずですので、日本人の実際の減り具合はどうなのか聞いてみました。仕事にめっちゃ影響があるらしいです。

「日本人は45%くらい減りました。」とのことです。

バンコク在住の日本人は、その人の肌感覚で45%減っているらしいです。それにしても、ずいぶん減ったもんだなあ。と、思います。

日本人と言っても、駐在が多いのはスクンビット地区です。そして観光客が多いのは、タニヤ、ナナプラザ、ソイカウボーイ、タニヤ、パッポン、そしてゴルフ場ですよね。

日本人駐在はスクンビット
日本人観光客はタニヤ

と、分けることもできるかと思います。

タニヤ通りをメインにしたシーロム地区は観光客のメッカです。もちろん、現状では。観光客なんてほぼほぼゼロなので、タニヤはほぼ死んでおります。

200件くらいあっただろうカラオケ店はもう全店休業しているかと思います。

現在、タニヤを行き交う人で、もし日本人がいれば、このコロナ禍にもかかわらず周辺オフィスに出勤しなければならない残念な人だけかもしれません。

タニヤ通りで象徴的なのは、日本人向けの中華料理店、「桃太郎飯店」が閉業して、次の店がタイ人向けを意識してると思われるタイ料理が出店したといういうことです。

タニヤ通りといえば、もう日本人客を意識した店しか存在しない通りなのです。もちろん、ちょっと路地を入れば屋台もあるし、タイ人も沢山いるのですが、メイン通りに面した店は日本人向けしかないのです。

変わるタニヤ

その、メインどおりに店を構えていた「桃太郎飯店」が閉店ということよりも、その後に、タイ人客を意識した店が、タニヤのメイン通りに構えたと言うことが、驚きというか、時代の流れを感じてしまうのです。

タニヤはもう復活しないのでしょうか? 

そんなことはないと思うのですが。コロナが終われば、復活するはずだと思っています。

もし、復活しないのなら、当然のことながら、隣接するパッポンもスリウォンも終了だと思います。

フジスーパーも変わる?

実は、今日、日本人御用達のフジスーパーに行きました。フジスーパーはスクンビット地区に4店舗あります。もう、日本人駐在員には御用達のスーパーマーケットとしてあまりにも有名なのです。

平日の昼間ということもあるのか、お客さんの入りはまばらでした。

よく観察すると、タイ人客が半数を超えていました。フジスーパーといえば、もうその名の通り、日本向けというか、日本人しか相手にしていないスーパーマーケットです。

タイのローカルではなかなか見つけられない、野菜。タイのローカルでは、なぜか、レタスとかじゃがいもがありません。

ほうれん草も輸入のようですので、ローカルではなかなか売っていません。もちろん、タイ野菜はローカルには沢山あります。

以前は、コロナ前は、フジスーパーにはもちろんタイ人のお客さんも居ましたけど、日本人客率でいえば90%を超えていたかと思います。

それが今では半数以上がタイ人なので驚きました。もしかしたら、夕方行けば、日本人がもう少し多いのかもしれません。

が、事実、僕が見た時は半数以上がタイ人なのでした。

フジスーパーが不振に陥ると、関連する業者にも影響があるでしょう。

仕入れ先もそうです。それに、例えばフジスーパー2号店では、建物の2階、3階にレストランやマッサージ店が入っています。

そして周囲には日本人向けの店があったりします。こういう店にも客足が遠のくのかなと思っています。

すごい打撃ですよね。

このまま、バンコク、そしてタイ全域から日本人が減り続けるのでしょうか?

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2021年9月28日

防げない駐在中の勘違い

誰でも陥る勘違い😱



日本人が多いからと言って、そこは日本ではない。

バンコクが日本人にとってあまりにも心地よくて、海外に居るということを忘れてしまい、ついつい日本のカルチャーを当てはめてしまう人が居ます。これは勘違いですので、気をつけた方が良いかと思います。

いや、気をつけていても、多分防げないです。気をつけようとするよりも、ある程度は勘違いを想定済みで行動を考えた方が良いかもしれません。

似ている感覚とすれば、リバウンドまでを想定したダイエット、、でしょうか?? リバウンドは良くないものの、防げないので、ある程度想定した上でダイエットをするみたいな?

勘違いも、ある程度想定しないと、防ごうと思っていたら苦しくなります。

駐在の方が勘違いしてしまう理由は、会社も日本企業だからかと思います。日本企業で働いているので上司も日本人で、大きな会社で複数の駐在、または現地採用の日本人が居るような企業あれば同僚も日本人。

街を歩けば、日本人だらけで、お昼ご飯は日本食。こんな環境であれば、勘違いしてしまうのも当然かと思います。

しかしながら、どんなに大きな会社でも、日本人だけではタイでの現地法人は成り立ちません。タイ人スタッフがたくさん働いっているかと思います。

タイに進出している日本企業で働くタイ人は、基本的にサポート業務が多いです。


勘違い日本人が抱くタイ人への固定観念

ここでまた勘違いになりますが、駐在の日本人が、タイ人に対してサポートする人々というイメージを抱いてしまうことです。

駐在の日本人の方々が目にするタイ人は、会社にいるサポートスタッフ、専属のドライバー、自宅のコンドミニアムの警備員、アヤさんと呼ばれるメイドさんなどなどかと思います。つまり全て日本人のために働いている人々というイメージが植え付けられてしまうのです。

タイ人でも例えば欧米の大学を卒業して、バンコクにあるグローバル企業で働いている人もたくさんいます。バンコクにあるグローバル企業とは、わかりやすい例で言えば、Google、ジョンソンアンドジョンソン、Microsoftなどなどでしょうか。タイにあるグローバル企業には、日本人はほぼほぼ居ません。

タイ人のウェブエンジニアもいれば、プログラマーも居れば、マーケターもグローバル企業では働いています。

こういう優秀な部類のタイ人とは、日本人駐在員は接点がないかと思います。これが日本人駐在員が抱く、タイ人へのイメージの勘違いの元です。

英語もタイ語もできない日本人駐在員よりも、よほど優秀なタイ人層がいるのですが、日本人駐在員はそのようなタイ人層とは、接点がないのです。ですので、駐在の日本人の方々の多くはタイ人=サポートスタッフと勘違いしてしまっています。

そのような方々は海外で勤務していても、全くグローバルな人材とは言えないかと思います。


グローバルどころか、日本国内よりもドメスティック

もう一つの勘違いは、これはタイに限らないのですが、海外現地法人の日本企業の中の組織は、本国である日本よりもドメスティックな雰囲気になりがちということです。

この雰囲気が生じる例としては、現地法人に日本人社長が居て、部下に日本人駐在員が数人いるような環境などかと思います。

場所だけは海外にあるけど、全くグローバルなカルチャーは育ちません。全くグローバルという環境ではないのです。

むしろ、決まった人同士の関係が濃くなる一方で、日本に居た方がまだ自由がある感じになっています。

日本よりも日本的な環境が、海外現地法人には生まれます。むしろ日本の方が風通しが良いです。

また、このような海外現地法人ですが、特にタイを例に取ると、日本企業のカルチャーをタイ人にも押し付ける傾向にあります。

大体の場合は、タイ人スタッフからは上から目線と批判されるのですが、日本企業のタイ人はそれにいつも従っています。

従うというか、意見してもしょうがないという感情かもしれません。

この感情が原因なのか、文化的な側面なのかは分かりませんが、タイ人の特徴でもあるのですが、言われたことにしか反応しないという場合も多く、これが日本人駐在員のストレスになったりするケースも非常に多いです。

わかりやすく例えるなら、例えば、レストランでお客さんがお皿を下げて欲しいとスタッフにお願いするとします。

スタッフは、そのお皿を下げに行きますが、そこで、日本みたいに「他に空いているお皿がありましたら、お下げします。」みたいな踏み込みはありません。

例えば、お茶がフリーの店で、お茶のおかわりが欲しい時に、スタッフにお茶のおかわりをお願いした時も同じです。頼んだ人のお茶はリフィルしますが、そのグループの他のお客さんの分まではケアしません。

これが、タイでのあるあるです。レストランを例に取りましたが、普通の企業の仕事においても、こういう感じが蔓延しております。仕事が進もうと、滞ろうと、タイ人には関係ないという感じが、カルチャーなのです。これは、覚えておかなければなりません。

タイ人は、言われていないことまで気を遣ってやるような文化は無く、日本人としては当然と期待していると、ことどく裏切られます。このカルチャーギャップも勘違いを生む元です。

もちろん、中には、優秀なタイ人も居るかもしれませんが、そういう対人は、日本企業ではなくて、タイの大手企業かあるいはグローバル企業で起業で就業しているかと思います。


ハニートラップはこうして起こる

日本人駐在員は対人美人女性のハニートラップにも気をつけた方が良いです。

タイ人女性は美人が多いです。

欧米人や日本人、韓国人が好きなタイ人女性もたくさん居ます。

カルチャーなのか、どうなのかはわかりませんが、タイ人女性の中には、ぐいぐい誘って来る人が居ます。その男性に奥さんがいたりしても、関係ありません。

もちろん、経済的な理由で、欧米人や日本人に取り入ろうとするのかもしれませんが、とにかく美人なので、日本人はついついちょっかいを出してしまったりします。

タイ人女性の全てがそういう方ではありませんが、日本人や欧米人に奥さんがいることなんて、あまり気にしません。とにかくアグレッシブに誘ってきたりするのです。タイあるあるです。

こうして、日本人、欧米人で、特に自分の国でモテた経験などのない男性ほど、タイでハニートラップにかかってしまいます。

同じ会社で毎日毎日会っていると、あるいは通っている店で毎回会っていると、感覚が麻痺してきて、まいっか、みたいになってくるのです。

これがタイのリセット感

この、「ま、いっか!」って、結構タイでのキーワードでないだろうか? と感じています。

タイに住んでいると、この「ま、いっか」みたいな空気感が漂っています。これがタイです。

この、なんというか、「リセット感」が、タイで生活していると、マジックのようにいつの間にか身につくのです。

この空気は、大きな勘違いをもたらします。

よほど自分を律しないと、この勘違いに流されます。

タイを支配する。浮気しても、まいっか、みたいな空気感。全く悪いとも思わず、女性がどんどん近づいてくる。駐在の奥さんは、何が起こっているのかなんて、全く気づきません。

結局最終的に本当に誘うのは、いつも男の方です。この空気感にコントロールを失った、男がいつもタイ人女性を誘ってしまうのです。


バーツマジック

駐在員の奥さん、よくいう「駐妻」はタイにいる間に金銭感覚が崩壊するケースがありますので気をつけた方が良いです。

日本のサラリーマンで例えば600万円の年収だったら、タイに駐在に来ると込み込みで1000万円を超えることは結構あるケースです。手当諸々が付くからです。

一気に給料が高くなっちゃった気分になります。

タイでは駐在妻は基本的にワークパーミットもないですし、働くことはできません。

タイ語も英語もできない人たちがほとんどですし、仮にタイ語や英語ができたとしても、現地の人々と交流なんていうのはなかなか非現実的です。

そうなると、どうなるかというと、毎日のように決まった日本人とつるむことになります。家事もアヤさんがやってくれたりしているからです。

日本人駐在妻同士でいつもつるんでランチをみんなで食べにいくと、軽く1食500バーツとかになっちゃったりする時もあります。

この金銭感覚は、だんだん麻痺してきます。ネイル行って、美容院行って、買い物行くのですが、これがどんどんエスカレートします。

せっかくタイにいるので、エステや、脱毛などと広がっていくのです。日本に居たときの、年収600万円の金銭感覚からどんどんかけ離れていくのです。

しかしながら、後で気付くのですが、500バーツのランチって、バーツ円が3.3だとしたら、1650円です。

これがバーツマジックです。この勘違いは、どんどん麻痺してきて、どんどん浪費するようになってきます。

こんな浪費しないで働きたいと思っても、Bビザでも持ってなければ、働くことはできません。最初の数ヶ月は、ああ、タイは楽しい、最高だ!と、満喫できるかもしれませんが、これが1年2年経つと苦痛になってきます。

ちょっとした苦痛ならまだ良いかもしれませんが、これが旦那さんの帰りが遅かったり、怪しい行動に感づいたりすると、どんどん孤独になってきます。そこにもし小さい子供の子育てが大変だったりすると、孤独だけでは済まなくなり、夫婦の危機というか、とてもシリアスな問題に発展しかねません。

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前述にも通じるところではありますが、タイでの生活は、夫も妻も、勘違いにだけは陥らないようにしなければ、後で取り返しのつかないようなシリアスな問題に発展しかねないので、注意が必要かと思います。

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