夜中に一人で考え込んでしまったり、日本にいる家族のことを想像して胸がキュッと締め付けられたり。そんな経験、海外在住者なら一度は味わったことがあるんじゃないでしょうか。
今日はそんな「メンタルがやられる瞬間」と、僕なりの対処法を紹介します。完璧な解決策じゃないけれど、少しでも心が軽くなればいいなと思います。
僕を襲う5つの不安
💸 お金のこと(収入がいつまで続くのか不安)
これ、本当に重いです。日本にいた頃は安定した収入があったけど、海外だとどうしても先行きが見えない。為替の変動一つで家計が大きく変わったり、現地での仕事が突然なくなったりするリスクもある。
特に深夜に銀行残高を見てしまった時の絶望感たるや...。「このまま収入が途絶えたらどうしよう」「日本に帰るお金もなくなったらどうしよう」なんて考え始めると、もう止まらない。
👴 日本に残している親(急に倒れたらどうする?)
これは海外在住者の永遠の課題。親の体調が心配だけど、物理的に離れているからすぐには駆けつけられない。電話で「大丈夫だよ」って言われても、本当に大丈夫なのか不安になる。
特に最近、親の声が小さくなったような気がしたり、電話の返事が遅くなったりすると、もう心配で夜も眠れない。「今すぐ日本に帰るべきなんじゃないか」って思考がぐるぐる回り始める。
🎓 子どもの教育費(学費や進路の心配)
子どもがいると、この不安は倍増します。現地の学校に通わせるべきか、日本の教育を受けさせるべきか。そもそも教育費をちゃんと用意できるのか。
日本の大学に行かせたい場合、海外からの受験ってどうなるんだろう?子どもが将来、どちらの国で生活するのか分からないから、どんな準備をしてあげればいいのか本当に悩む。
😵 奥さんのストレス(生活環境への不満や孤独感)
パートナーがいる場合、その人のストレスも自分のストレスになる。言葉の壁で友達が作りにくかったり、日本の食材が手に入らなくてイライラしたり。
「私のためにこんな生活を強いて申し訳ない」って気持ちと、「でも今更日本に帰れない」っていう板挟み状態。パートナーの何気ない一言が、実は深いストレスの表れだったりして、それに気づいた時のショックは大きい。
🤒 自分の健康(病院・言葉の壁・老化の実感)
体調を崩した時の絶望感は、日本にいる時の比じゃない。言葉の壁で症状をうまく伝えられなかったり、保険の仕組みがよく分からなかったり。
そして何より、「もし大きな病気になったらどうしよう」「日本の家族に看取られないまま死んでしまうんじゃないか」なんて考えてしまう。年を重ねるごとに、こういう不安は強くなっていく気がします。
僕なりの対処法(5つ)
1. スマホを見ない
ニュースやSNSは、不安を増幅させる装置。特に夜中にスマホを見てしまうと、日本のネガティブなニュースや、SNSでの他人の成功話に触れて、余計に落ち込んでしまう。
僕の場合、夜9時以降はスマホを別の部屋に置くようにしています。最初は手持ち無沙汰で落ち着かなかったけど、慣れてくると意外と平気。情報のシャットダウンって、思っている以上に効果的です。
2. 外に出る
家の中で悶々と考えていても、答えは出ない。日差しや風に当たるだけで、思考が整理される。特に朝の散歩は最高です。
近所のカフェまで歩いてみたり、公園のベンチに座ってみたり。別に何か特別なことをする必要はない。ただ外の空気を吸うだけで、「まあ、なんとかなるか」って気持ちになれる。
3. 軽く片付ける
頭を空っぽにするには「手を動かす」が一番。掃除機をかけたり、洗い物をしたり、クローゼットを整理したり。
不思議なもので、部屋がきれいになると心も軽くなる。特に、普段やらない場所(冷蔵庫の中とか、本棚の整理とか)をやると、達成感も得られて一石二鳥。
4. 軽く誰かに話す
深刻な話じゃなくて、「いや〜最近なんか疲れるんだよね」くらいでOK。完璧な解決策を求めるんじゃなくて、ただ聞いてもらうだけで十分。
現地の友人でも、日本の家族でも、オンラインの知り合いでも誰でもいい。「そうそう、分かる分かる」って言ってもらえるだけで、孤独感がやわらぐ。
5. とにかく寝る
結局これが最強。不安の8割は、睡眠不足から来ている(体感)。疲れている時って、些細なことでも大問題に思えてしまう。
「でも眠れない」って時は、とりあえず横になるだけでもいい。スマホは見ずに、目をつぶって深呼吸。意外と、いつの間にか眠りに落ちているもんです。
結論:不安になったら、まず寝よう
全部を解決しようとしなくていい。人生の問題なんて、そう簡単に答えが出るものじゃない。まず、寝てみよう。
意外と、朝になれば「まあいっか」って思えてくるもんです。夜中に「もうダメだ」って思っていたことが、朝のコーヒーを飲みながら考えると「なんとかなるかも」に変わっている。
海外生活は確かに大変だけど、一人で抱え込まなくていい。不安になるのは当たり前のことだから、自分を責めないでください。
今日も一日、お疲れ様でした。