2020年10月10日

このファミリービジネスがすごい 【タイ】

土曜日はバンコクネタでいきましょう。
バンコク、というか、タイの金持ちって、ものすごいです。

僕の感覚で言うと、タイの金持ちは日本の金持ちよりも半端なく金持ちです。で、真ん中が居なくて、あとは貧しい人がほとんどという感じでしょうか。

これはまあ、東南アジア全域に言えることなのかもしれませんよね。

それでタイのビジネスでまず特徴的ななのは、ファミリービジネスの存在です。

もちろん、タイだけではなく、日本にもたくさんありますが。

要するに、同族企業というやつですよね。ただ日本では、あまり大きくなると、あからさまに創業一族で重役についているという企業は、もうそれほど多くないですよね。

地方が基盤の企業にはあるかと思いますけど。

タイでは、大きな大きな企業で、親戚中みんな役員というような企業が結構存在します。

友人に聞くと、中国から渡ってきた、中華系のタイ人がその中でも大きな存在を示しているようです。

この肉まん、みてください。これはタイにあるチェーン店です。


店の名前は「ワラポーン サラパオ」

https://warapornsalapao.com/

「ワラポーンさんのサラパオ」という店ですね。

「サラパオ」とは?

サラパオというのは、中国語から来ているようです。中華風の蒸し饅頭です。まあ、日本の肉まんあんまんですよね。

これ、関係ないですけど、フィリピンでもたくさんありました。しかも「サラパオ」と言っていたような。。タイでも同じなんですね。


で、「ワラポーンサラパオ」ですけど、この写真の絵を見てみましょう。

お母さんが、サラパオを家庭で作っていて、周りの子供達がおやつにそれを食べていて、とても喜んでいる・・・と言ったような絵ですよね。

実はこれはリアルなストーリーらしく、

サラパオを作るのが得意なお母さんが居て、子供達はとても喜んでいた。

ある日、お母さんはその評判のサラパオを、小さな店で売り始めたそうです。

その店は話題を呼んで、ロケーションがとても悪いにも関わらず、お客さんが絶えなかったとか。

それは7、8年前らしく、実際に僕のタイ人の友人もその店で買ったことがあるそうです。

ある日そのサラパオを食べたのは、大きな大きなショッピングモールのオーナーだとか。

それを食べて、その、バンコクのショッピングモールで売りたいという話を持ちかけてきたそうですよ。そのモールはサイアムパラゴンらしいですけど。(タイ人友人による。)

ところがところがです。

お母さんはそんなビッグチャンスとも言えるような話を聞いて、ちょっと躊躇したとか。。

それもわかる気がしますよね。

たまたま、子供達のおやつのために作っていたサラパオ。

そのサラパオが評判を呼び、小さな店で売り始めた。

というだけの話なので、何もそんな大きなモールで売るとか、考えていなかったのかもしれませんよね。

で、またまたそのタイ人曰くですけど、子供達の世代がビジネスにしたそうです。

なるほど。

タイのファミリービジネスです。

ワラポーンサラパオは、バンコク各地にたくさん店舗があり、そこそこ大きな企業ですけど、例えば、もっと小さなレベルでいうと、街で評判のタイ料理の屋台とかがあるとします。そうすると、だいたい、お兄さんとかお姉さんとか、お母さんとかが別の店舗で同じ店をやっていたりします。

有名なクイティアオ の店なんかも、兄弟でやってたりしますよね。

さらにさらに、もっと大きな大きなスケールでいうと、もう、タイを代表するような企業がずらりと並びます。

ざっと、リストアップしてみますと、




① CP Group    

https://www.cpgroupglobal.com/

CPグループですね。タイのファミリービジネス中のファミリービジネスです。携帯電話のTrueとか、セブンイレブンとか、Makroも傘下ですね。とてつもなく、大きな大きな企業です。しかも、同族経営ですので、資産たるや天文学的な数字かと思います。


② Central Holding   

https://www.centralgroup.com/en/home

セントラルエンバシー
セントラルグループですね。セントラルエンバシーのあのビルの形が印象的すぎますよね。前の会社の近くでしたので、毎日のようにみていました。流線型で不思議な形のビルでした。よくあの斜めのところの部分が取れたりして、ロープを伝ったスパイダーマンみたいな職人が直しているのを見ました。すごく怖いと思います。

セントラルはバンコクん何店舗かある、ショッピングモールですよね。よくタイ人はタイ語で「センタン」と言います。「セントラル」と言っても通じないので注意ですよね。セントラルワールドは、「センタンワー」で通じちゃいます。


③ TCP group   

https://www.tcp.com/home

あの、レッドブルですね。面白いです。Pはファーマシューティカル。T.C. Pharmaceutical Industry Company Limitedという会社名ですが、エナジードリンクしかないような気もします。薬はあるのでしょうか。わかりません。まあでも、この資金力があれば、薬も開発できそうですよね。 確か、日本のリポDにインスパイアされたという説もあるので、リポDが大正製薬だから、ファーマシューティカルなのでしょうか。それにしても、レッドブルは世界的ですよね。 ①と②は結構タイ中心ですけど、レッドブルは世界という感じがします。


④ ThaiBev  

http://www.thaibev.com/

これは、ビアチャンです。Chan Beerですよね。これもファミリービジネスなのですね。ブリラムという、東北の方の県に行った時に、有名なサッカーチーム、ブリラムユナイテッドがありまして、そこのユニフォームが像のマークでかっこいいですね。また、ブリラムユナイテッドのスタジアムも見に行きました。一時期、日本代表だった磯貝がブリラムに移籍して話題になりました。ブリラムには、実はF-!サーキットがありまして、これもチャンです。

ていうか、タイでF1レースが開催されるのは、いつになりますかねえ。。このコロナでは。


⑤ King Power     

https://www.kingpower.com/

キングパワーって、よくありますよね。お土産屋さんみたいなの。旅行小売業とのことです。これもファミリービジネスだったのですね。知りませんでした。


タイでは、このような大きな企業の影響力はとても強いですよね。

アジアという感じがします。

実は、まだまだ、ファミリービジネスがタイにはあるのですが、紹介しきれません。

基本的に、ファミリーがみんな後を継ぐ、そういう文化なのです。




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