バンコクでよく見かける日本のチェーン系居酒屋といえば、「なぎ屋」「しゃかりき」「恵比寿商店」あたりが定番。もちろん他にもありますが、この3つは特に目立ちます。
これらの居酒屋は、昔から日本人向けに夜の飲みの場として使われてきましたが、コロナ禍や物価上昇、日本人駐在員の減少といった変化を経て、最近ではいろいろと方向転換が見られます。
- お酒をあまり飲まない日本人向けに、ランチメニューを強化
- 地元タイ人向けには、499バーツなどの“タイスキ食べ放題”を導入
- さらに、日本料理に詳しくなってきた“日本通”のタイ人を、通常の居酒屋メニューで取り込む動きも
こうした工夫は、今のところバンコクやチェンマイといった都市部が中心のようですが、今後は地方にも広がっていくかもしれません。
特に注目なのは、日本に旅行したことのある“目の肥えた”タイ人たち。10年前なら「寿司って何?」という人も多かったのに、今では「この唐揚げ、ちょっと味が薄いね」といったコメントが出るほど、味の違いにも敏感になっています。
こうした流れを見ると、日本の居酒屋チェーンも、時代に合わせて柔軟に変化・進化してきたんだなぁと感じます。