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ピンクのほったて小屋でボトックス(つづき)
それに引き換え、同じ美容領域でも、
タイの「歯の矯正クリニック」のクオリティには、毎回ひれ伏したくなる。
これ、完全に僕自身の実体験なんだけど──
タイの歯医者、めちゃくちゃレベル高いです。
まず、当然ながら本物の歯科医。
「歯学部出てます」とかじゃなくて、ちゃんとライセンス持ってて、
下手すると東京の一等地の歯科より技術があるんじゃないかって思うほど。
特に驚いたのが、
矯正のときのドクターと助手の連携プレー。もうね、F1のピット作業かと思うくらい無駄がない。
器具の受け渡し、指示のタイミング、患者の体勢の調整──
すべてが無言のうちにパーフェクトに動く。
たまに口の中でちょっとしたハプニングがあっても、
助手が次に必要な器具を「言われる前に」出してる。
これがまた、気持ちいい。
しかも、先生の説明も理路整然としていて、
英語で話してくれてもロジカルだし、
やたらと高額なプランを勧めてくることもない。
タイの歯医者って、なんというか、まじめに「職人」してる人が多いんですよね。
ピンクの小屋でボトックス打ってる片隅で、
すぐ近所のビルの中では、めちゃくちゃ真面目な歯科医たちが
ミリ単位でブラケットの角度を調整してる。
このギャップが、また面白い。
美容大国・タイって、
「なんかゆるいのに、やたら本気な人も多い」という、
不思議なバランスの上に成り立ってるんじゃないかと思う。
ボトックスは気軽に。
でも、歯はちゃんと。
その辺の「力の入れどころのセンス」が、
じつは日本よりも優れているのかもしれない。
""Longboat on the beach / Krabi / Thailand / 27.01.2011""by mksystemis licensed underCC BY-NC 2.0