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アテンド要員不要論
バンコク駐在の日本人で、特に取り柄もなく、ただ本社から誰かが出張できた時にその人たちをお世話するだけの役割の人は、もういい加減要らなくなっています。
今までは必要でした。必要というか、むしろ重要でした。
タイに出張、、、というだけで、食事、ゴルフ、そして夜のおねいちゃんというのがセットになっています。ただ仕事だけしにタイに出張に来るおっさんは居ません。
その日本人観光客が訪れる、タニヤ、ナナ、ソイカウボーイがもはやゴーストタウンという時点で、もう、出張者をアテンドするだけの要因は要らないのです。
アテンド要員に、奥さん、お子さんが居る場合は、なおさら朗報です。
何しろ、日本から誰かが出張してくる時には、アテンド要員の夫はもう毎晩毎晩、明け方に帰ってくるようなことも珍しくないからです。
まず、空港に迎えに行くところから始まります。
そして、ホテルまでチェックインして、そのあとは1週間くらい、出張が終わるまで、朝から夜までずっとつきっきりという生活をしなければなりません。
当然、奥さんのイライラは募ります。
奥さんも、別に、タイ語はもちろん、英語もできるわけではない方が多いですから、バンコクに居ても、情報源は日本語のみという方が多く、行動範囲も狭いので、ストレスの発散も難しい毎日です。これが駐在です。
最近になって、コロナが落ち着きつつあるということで、タイは観光客を入れ始めましたが、まだまだタニヤ、パッポン、ナナ、ソイカウボーイなどなどは閑散としております。
したがって、日本のおっさんもわざわざタイに出張する意味も無いのです。
バンコクにコロナ前までに存在した日本人向けマーケット
かつて、バンコクには、日本人向けのマーケットがたくさん存在しました。かつて・・というのは、コロナ前です。
つい最近では? と思うかもしれませんが、かれこれ丸々2年、消滅したままです。仮にコロナが終わっても、もう2019年の時のようには戻らないかと思います。
ですので、2年前ではありますが、「かつて存在した」で良いかと思います。寂しい話ではありますが。
バンコクの日本人向け市場というのは、大体2通りに分かれるかと思います。
1つは駐在員などの在住者向け、そしてもう一つは旅行者向けの市場です。
さらに旅行者向けは、いくつかのパターンに分かれます。観光客と、ビジネストリップでのビジターです。まあ、細かく言えば留学生などもいるかもしれませんが。
バンコクの日本人向けの市場
- 在住者
- スクンビット、トンロー、プロンポン、アソーク
- 駐在員
- 現地採用の日本人
- 留学生
- ロングステイなど
- 旅行客
- タニヤ、シーロム、パッポン
- 観光客
- 出張者
上のチャートで補足しますと、在住者はやはり、スクンビットエリアでの消費活動が多いかと思います。トンロー、プロンポン、アソークエリアが中心になるかと思います。
出張含め、旅行者はやはり、シーロム、タニヤ、スリウォン、パッポンなどのエリアが中心になるかと思います。
どちらのマーケットが大きいかと言えば、圧倒的に旅行者向けのマーケットの方が大きくて、観光客を受け入れる規模も、タニヤ、パッポンの方が、多いのです。
その観光客向けの圧倒的なマーケットが、もはや死んでおります。
タニヤ通りはもう、ゴーストタウンです。
この11月、12月にかけて、タイはだいぶ観光客も増えました。ただ、現状の観光客は欧米人がメインで、パタヤとかプーケットに流れております。
あの、タニヤの、圧倒的な日本人マーケット、日本人向けのカラオケ店は、軒並み厳しい状況に追い込まれて、はや数ヶ月経過しております。
もう、厳しい状況というか、その状況もとっくに超えてしまっておりまして、どんどん閉店する店が多くなってきております。
象徴的なのは、タニヤ通りの桃太郎飯店の後に、タイ料理の店が出たことでしょうか。
タニヤ通りに、タイ人相手の店が開店。
もう、日本人をあてにしたビジネスの終焉なのでしょうか。
寂しい限りです。涙が出てきます。
🔸冷え性に🔸養陰丸(小丸4.5g)
さて、そもそも、出張者にとっても、タイに現地法人があってのことというケースが多いです。タイでは、商社やIT企業、サービス業、それに製造業のマニファクチャー部門が多く進出しているのは、周知のことです。
都市で言えば、バンコクはLAに次いで日本人の多い都市なのです。しかもごく狭い地域に集中しております。
ここで、どんな人がタイに駐在しているのかという、根本的なことを考えていきます。
現地法人であれば、社長だけ日本人で、あとはタイ人従業員という構成の企業も多いです。
また、一応バンコクにオフィスはあるものの、生産現場が地方の工業団地にあり、工場勤務が多いという職種の企業もあります。
何が言いたいかと言えば、今まで、嵐のようにバンコクを訪れていた日本人出張者って、必要だったのでしょうか?
出張してくるのは、当然、タイの観光ありきです。
もちろん、タイについて知りすぎていて、自分で全て行動できるようなエキスパートの日本人もいるでしょうが、経験上、多くの場合は、タイでのゴルフ、食事、そして夜の街を楽しみにしてくる人々がほとんどです。もし、仕事以外のことが無ければ、来ないと思います。
今まさに、バンコクに出張者が来たとしても、仕事以外のことは難しいです。
タニヤのカラオケには行けません。
ゴルフに行くのも、バンコク近郊はまだレッドゾーンだったりして、怖いです。
タイ料理の有名レストランも、いまいち活気がありません。
こうなってくると、仕事があったとしてもほとんど出張までして来ない、、という形になりがちです。
逆にいうと、元々、来なくてもよかった仕事がほとんどだったという証明になります。以前、タイに来ていた最大の理由は、仕事以外の部分ということになります。
ぶっちゃけ、夜カラオケ行けないなら、タイに行かない。。という日本人ビジネスマンが多すぎるのです。
では、駐在員はどうでしょうか?
もちろん、出張者ではない、もう、在住している日本人であっても、好きな人は、勝手に何も言われなくても、1人で夜の街に繰り出して楽しんでいる人も居るかと思います。
家族がいる場合は、好き勝手にできないかもしれませんが、このバンコクの環境が、だんだんとそいうモラルも壊していくのです。
相変わらず、毎日毎日夜が遅いというお父さんもたくさんいると聞いています。
結構な数の日本人が、このコロナ禍で本帰国で日本に帰ったらしいですが、まだ一定数の日本人はバンコクに残っています。
実は、そもそも、駐在員って、アテンド要員の人が多かったりします。
アテンドというのは、日本企業独特で、出張者を空港を降りてから、また帰国の途に着くまで、毎日毎日面倒を見る人のことをいいます。
本社から出張者が来ると、結局飲み屋に詳しかったり、レストランに詳しかったり、一緒にゴルフ行ったり、食事しに行ったりして、お世話をする人、これがアテンド要員です。
バンコクからは、アテンド要因はどんどん本帰国しております。