2020年5月15日

バンコクは物価が高い。

バンコクは物価が安いなんて、誤解も良いところである。
むしろバンコクに暮らす日本人や、欧米人にとって、リビングスタンダードは高い。
家賃も、食費も高い。

まず、スーパーマーケットでの買い物が高い。タイにはそもそもタイ人向けのスーパーマーケットなど存在しない。タイ人は市場や屋台ですでにできたものを買って食べている。家にキッチンも無い場合が多い。なので、スーパーマーケットというのは、基本的に外国人向けなのだ。

外国人向けになると、輸入品が多くなるので、高くなる。ちなみに輸入品は、日本よりもすごく高い。例えば、フランス産の同じワインがあるとしたら、タイで買うとめっちゃ高い。日本人的にはびっくりしてします。そもそも並行輸入か何か知らないけど、昔の一時期から日本の輸入品はかなり安くなっているので、なおさらタイの値段が高く感じる。

食品も結局、タイの現地のものを毎日毎日食べるわけにも行かないので、輸入品を買うことになり、結局高い買い物をするのだ。

家賃が高い。これはもちろん場所による。日本人の多く住むスクンビットエリアは、高い。もしかしたら、駐在の仕組みがそうさせているのかもしれない。駐在員は会社が家賃などを負担することがほとんどで、アパートとかコンドミニアムと言われている日本で言えばマンション側もそれをよく承知している。つまり、どうせ会社払いだから、高くても日本人が住んでくれるとたかをくくっている部分があると思う。なので高くなる。

自分は駐在員では無いので、支払いも自腹なので、そんな高い所には住めない。どれくらい高いかというと、例えば、4人家族が住むと想定されるスクンビットエリアの2ベッドルームの部屋で、6万バーツで安い方である。日本円に直せば3.5倍すると20万円以上である。家賃20万円を負担するなんて、普通のサラリーマンでは考えられないと思うけど、これが駐在の仕組みで普通になっている。駐在員でなければ、バカバカしくてそんな所に住めないのである。

バンコクではコンドミニアムの建設ラッシュは続くけど、大丈夫か?

駐在員は住居だけでなく、子供の教育費なども会社から補助が出ている。それに車で送り迎えがある場合も多い。普通のサラリーマンが突然エグゼクティブ待遇になるので、みんなタイが好きになってしますのだ。現地採用の日本人とは、給与も待遇とはかなり違う。

現地採用の日本人の給与は例えば30歳前後で6万バーツとかである。それにひきかえ、駐在は日本での給与はそのままに、タイで別途収入があることが多いので、人によっては2倍くらいになる場合もある。年収600万円のサラリーマンが突然1200万円になる。と言うことなのか? 運転手付きで。自分は英語もできないのに、子供がインターナショナルスクールに通ったり? 突然セレブ。それは日本に帰りたくなくなる。


もし、独り暮らしのノマドワーカーや、ヒッピー(死語かもだけど、他になんて言うの?)みたいな暮らし、ボンビーガールみたいな暮らししている人なら、良いかもしれない。なぜなら、食費も自分の分だけ買って食べれば良いし、家賃もエリアから外れた激安のワンルームなどに住めば良いから。

だけどこのコロナでもしかして駐在の仕組みが崩れたら、価格崩壊がバンコクスクンビットエリアで起こるかもしれない。