■ タイで遭遇した修羅場シリーズ1 ■
■ そして事件は起こった ■
おばさんの叫び声が。
それに呼応するおじさんの叫び声。
次の瞬間、髪を振り乱して、おばさんが殴りかかる。
幼稚園の駐車場で勃発しました。
すぐに人だかりができました。
SNSでずっと無視し続けられたことに、腹を立てた、おばさん。
子供の送り迎えで、たまたまではあるけど、やっと会えた相手のおじさんに、ブチギレたのでした。
タイ人のおばさんが、アメリカ人のおじさんにぶちぎれたのです。
それはある暑い日の午後、バンコクのとあるインターナショナル幼稚園の駐車場での出来事でした。
お父さんやお母さん、あるいはお手伝いさんたちが、続々と、就学後の子どもたちを迎えにきていました。
と、突然何やら罵り合う男女の声が聞こえてきて、見ると、そのまま殴り合い、取っ組み合いに発展していました。
おじさんはどうやら欧米人で、50歳前後でしょうか。白髪混じりの短髪で、どちらかといえば、ラティーノといった風貌でした。
おばさんは、少し太ってはいますが、髪型、服、化粧はバッチリ決めている感じのタイ人でした。
その取っ組み合いは鎮まることなく、どんどんと見物の人だかりも増えて、結果、幼稚園から園長先生はじめ、教員、職員が出てきて、その場を収めました。
いや〜、壮絶というか、怖かったです。日本人にはちょっとできないと思いました。
それにしても、何でそんなことになったのだろう? と、他人事で自分には関係のない事とはいえ、若干気になりました。
タイ人おばさんは、子供の送り迎えに来ていました。アメリカ人夫が居ましたが、夫浮気して離婚。ひとりでハーフの子供を育てていたとのこと。
で、あろうことか、同じ幼稚園に通う子供のお友達の父親の、やはりアメリカ人にSNSを通じてずっとアプローチしていたとのこと。
もちろん、そのアメリカ人おじさんは、奥さんと子供がいます。ていうか、奥さんはタイ人で、そのタイ人おばさんとも顔見知り。
その状況であるのに、タイ人おばさんは、ずっと、アメリカ人おじさんにSNSを通じてアプローチしていたのです。
つまり、顔見知り夫婦の旦那にアプローチしていたということです。
この時点でドン引きです。
アメリカ人おじさんは、もちろん、そのおばさんのアプローチを拒んできました。
この状況があまりに衝撃だったので、個人的にタイ人友人に、話したことがあります。
「いやあ、幼稚園でさあ、こんなことがあったんだけど、マジでびっくり。」
みたいに話したら、タイ人友人は、特段、驚いた様子もなく、タイではあるあるだから、びっくりもしないと言っていました。
マジか?
タイ人友人曰く、タイでは奥さんがいる男にも、平気でアプローチする女がたくさんいるとの事です。
まさに、アメージング、タイランド。