2019年11月2日

謎の失踪 綺麗な絹と家だけが物語る ジムトンプソン


バンコクの中心地に近く、綺麗な庭と洋館、その中には色とりどりの、タイシルクが売られていて、タイ料理のレストランも併設する。
ここはジム・トンプソンの家




歴史的にも価値はあるが、都心に近いので絶好の観光地である。しかもジムトンプソンは欧米と世界中に知られた人物、ブランドなので、観光客は欧米人も多い。

裕福な家庭で育って、プリンストン大学、ペンシルベニア大学で建築を学びニューヨークで建築家として活躍したジムトンプソン。

志願してアメリカ軍に入り、スパイとしてのトレーニングを受ける。第二次大戦が終わり、アメリカには帰らずにタイに留まったジムトンプソンはタイのシルクを世界に広め、この綺麗な家に住んで暮らしていた。

ある日忽然と姿を消すジムトンプソン。

マレーシアの避暑地にシンガポール人の友人に会いに来たジムトンプソンは、忽然と姿を消す。大捜索も叶わず、未だに行方が分かっていない。

諜報員だったジムトンプソン。美しい国の綺麗な家に住みながらも、何か秘密を抱えて生きていたのだろうか。事件に巻き込まれて、追われるように姿を消したのか、はたまた、ただ単に森林で迷子になっただけなのか。彼の消息は未だに闇の中。

この綺麗な家だけが、「ジムトンプソンの家」として運営されている。シルク製品のショッピングとレストランに来ている観光客は、ジムトンプソンがどんな思いで暮らしていたのか、知る由もないだろう。



バンコク旅行では是非ジムトンプソンの家を訪れて、第二次大戦の歴史に想いを馳せてください。




ジムトンプソンの失踪を題材にした、松本清張の『熱い絹』を、機内で読んでくれば、あなたはもうジムトンプソンの専門家。