2020年9月5日

🍛 ソースカツ丼をバンコクで初めて食べた。日本でも1度くらいしか食べたことないのに。

◆「酒の店」のランチタイムに常連になりつつある


先週の木曜日だったか、シーロムから少し歩いてスラウォンにある「酒の店」のランチタイムに行きました。ここはもうほぼ常連に近いのですけど、毎回注文するメニューはだいたい決まっています。
その時は何故かわかりませんが、ソースカツ丼を初めて食べました。糖質制限なので、ご飯が気になりますが、少なくしてもらいました。ご飯少なめの言い方は、
「カオ、レックレック」
と言って、何とか通じました。多分、揚げ物が食べたかったのかと思います。ああ、とりあえず揚げ物。もしトンカツ定食みたいなのがあれば、それをオーダーしていたと思います。なかったので、ソースカツ丼です。


◆ 揚げ物の衣にソースがかかった状態が醸し出す中毒性


この、揚げ物の衣にソースの掛かっている状態は中毒性がありますよね。いつも必ず食べたくなるのです。たまにアジフライがあるのですが、何かそれでは物足りない。もし、鮭フライがあれば、良いかもしれないです。

「酒の店」のランチタイムには普通のカツ丼もあるし、あと、カツ煮定食もあります。カツ煮があるのなら、普通にトンカツがあっても良いような気もしますが、何故かありません。普通のカツ丼もカツ煮も好きなのですが、あのクリスピーな衣にソースの掛かった状態が好きなのです。

なので、ソースカツ丼を注文しました。


◆ 非日常のもたらす高揚感


普段オーダーしないメニューをオーダーするだけで、若干興奮する小市民です。なんだかドキドキします。たったそれだけのことで、心が揺さぶられるなんて、本当に幸せかもしれません。今日何かいいことあった?と、聞かれれば、「人生で2度目のソースカツ丼をオーダーして、待っている時の高揚感を得られたこと。」と、答えることでしょう。

今まで、特に注文しないようなものを注文しただけで得られる、言い難い高揚感が人にはあるかと思います。それが非日常ですよね。

例えば、ゴルフに全く興味のない人がゴルフに行ったり。ゴーゴーバーなどとは無縁の人がある日行ったりと。

ソースカツ丼って、昔、群馬県の高崎に出張した時に食べた記憶があります。もしかしたらそれ以来かもしれません。そんなことを思い出すと、またドキドキします。

たかだかソースカツ丼が、なんだかとてもスペシャルなものになってくるのです。人生2度目のソースカツ丼。そんな大げさな物語が、頭の中で展開してくるのです。


◆ ああ、早く来ないかな。待ち時間が長くなった理由とは?


注文しして、結構待つことになりました。最近の「酒の店」は待ち時間が長いです。理由ですが、タイ人のお客さんがとても増えたからだと思います。しかもタイ人おお客さんは何故かわかりませんが、団体で店に来ますよね。しかもその1団体の人数が8人とかがざらです。注文には時間がかかるし、食べ終わるにも時間がかかります。

タイ人顧客が増えることは全く問題がなくて、お店にとっても良いことなのですが、大勢で押し寄せることが少し問題です。

コロナで、ニューノーマル。日本人相手だけでは、バンコクの日本人向け飲食店は売上が上がらないので、タイ人顧客を取り込むのでしょう。日本人向け飲食店のランチタイムのメニューはだいたい安くても180バーツから、上では500バーツくらいまででしょうか。タイ人同僚がよく屋台とかのお持ち帰りメニューをオフィスで食べていますが、だいたい50バーツとかなので、最低でも4倍近くはするのかなと思います。

お金があるとか無いとかではなくて、アベレージで高いので、毛嫌いすると思いきや、これがタイ人顧客に大人気なのです。もう日本人だを相手にしてられないですよね。

これからの日本人向け飲食店は、どのようにタイ人顧客を取り込むかで、生き残りがかかるかもしれないですね。



◆ 日本人だと信じて疑わなかった隣のお客さんが、実はタイ人だった!とわかった意外な理由とは?


僕の隣に座った、若いお兄さんも、日本人と思ったら、タイ人でした。カウンターから日本のテレビ番組が見えるのですが、僕はぼーっと見ていました。そして隣のお兄さんもぼーっと見ていました。顔も姿形もまるで日本人ですし、しかも日本のテレビを見ているので、日本人だと信じて疑いませんでした。ところが、あることでその人がタイ人だとわかりました。

そのお兄ちゃんに、オーダーが到着したのです。海鮮丼で、450バーツくらいするメニューです。「わあ、結構高いもの食べるな・・・・。」と、なんとなく思っていたら、そのお兄ちゃんが、スプーンを右手に、フォークを左手に持ち始めたのです。

スプーンとフォーク。

これはまさに、タイスタイルですよね。しかし海鮮丼にスプーンとフォーク。スプーンを右手に、フォークを左手に持って、海鮮丼を食べ始めたのです。違和感しかありませんが、それは個人の勝手ということで。で、その人がタイ人だとわかった瞬間だったのです。

さて、ソースカツ丼が僕の目の前にやってきました。ご飯の上にキャベツの千切り層があり、その上にソースのかかったカツが乗っています。ソースは甘すぎず、僕の好みの味に近いです。


サクサクした衣に、ソースがかかり、油とソースが敷いてあるキャベツの千切り層に少ししみて、絶妙のハーモニーでした。

少なめにお願いしていたご飯も、しっかりと少なめになっていて、問題ありません。しかも嬉しいのは、熱々の味噌汁、しかもお代わりできます。

よくバンコクの日本食レストランで定食を頼むと、味噌汁のコンディションが悪すぎることがあるのです。異様にしょっぱかったり、ぬるかったりと。

ただここはさすがは「酒の店」しょっぱすぎないし、熱々の味噌汁でした。これは日本人的には嬉しいことです。

こうして、先週の木曜日のランチタイムは終わったのです。