2023年10月30日

筆者が見てきたタイのワガママな子供達



東南アジアあるあるかもしれないけど、タイの子供がやばい。もちろん、タイの子供の全てを知っているわけではない。筆者が7年間のタイ生活で見てきた子供達という範囲である。
で、その中でもしっかりとした子供ももちろん居た。
ただ、大半はやばい。

やばいとは思うものの、なんだかんだ、結局未来はそれなりに明るい。幸福感が違うし、何より肯定感が違いすぎる。

結論として、タイの子供は日本人なんかより、遥かに幸せな人生を送ると思う。

で、何がやばいのか?


第一に落ち着きがない。


筆者が、7年間のバンコク生活で見てきたタイの子供たちについてである。一箇所でじっとしてられない。具体的に言えば、例えば椅子に座っていて、3分じっとしているのは難しい。

親はよくADHDとか言うけど、ただ単に躾が悪いだけの場合も結構あると思う。なぜなら、見ている限り、タイの親は子供に対しては、基本的に可愛がるだけで、子供に厳しい躾とかをしている人を見たことがない。
しかも、3世代で住んでいることが多く、おじいちゃん、おばあちゃんは本当に可愛がるしかできないというか、もはやペットのような接し方なので、尚更躾などをされる子供はいない。親は、子供が可愛いのはわかるが、かといって、勉強させるとか、躾すると言うことは、あまりない。まあ、悪いことをすれば、怒ったり、あるっちゃあるけど、それも見ているとただ表面上だけの気がする。

当然のことながら、我儘な子供が爆誕する。このように育ってきた子供は、我慢もできなければ、少しでも嫌なことはできない。


チャビーである。


タイではまず、炊事をするという習慣がなく。キッチンさえ無い家も多数ある。まあ、なので、日本人的な感覚の、親がご飯を作るという概念が薄い。
例えば、趣味が料理で、料理そのものが好きな人は居る。ご飯を作るというのは、日常ではなく、何か、趣味とか特技ということになる。あるいは、仕事にもなる。
ということで、日々の食事も買い食いすることになるため、屋台文化が発達したといえばそうなのだけど。

とにかく、親が炊事をしないので、タイの子供はインスタントフードやお菓子ばかり食べている。特にママーと呼ばれるカップラーメンのシェアが物凄く、見ているとそれが主食ではないか?と思われる子供もいる。
もちろん、少しエデュケイションのある親なら、身体に悪いとかはわかるのだが、その親もだからと言って身体に良いものを食べさせるために毎日ご飯を作るなんてことはしない。
しかも、タイには食事という文化というか、確立されたものが無いように思う。つまり、食べたい時に食べている。お腹が空いたら食べる。そんな感じである。
タイでは、少しずつを1日5回とか食べる人が結構いる。
家族揃って、朝食、昼食、夕食という文化が根付いていない。もちろん、レストランとかでは家族みんなで食べているけど。
で、要するに、子供がチャビーなのだ。
それもまた、なんか、親や祖父母から見れば、ふくよかなペットみたいな感じがするのかもしれない。
しかもタイは子供が公園で遊ぶみたいな習慣がなく、そもそも暑すぎてそんなこともできないのかもしれないけど、とにかく子供が運動不足になりがちなので、尚更チャビーになるのだ。
ただ、女の子でそもそもあまり食べることそのものが好きで無い子供も多く、そいう子供たちは、痩せている。というかスマートで

中学高校生になると、特に女の子は意識し始めて、スマートになっていく人が多い。TikTokとかインスタで踊っている子とかも多いので、より体型を気にし始めるのだろう。大人になれば、みんなビキニでSNSに顔も名前も連絡先も入ったまま踊ったりしている子供も結構いたりする。そういうのは、東南アジアあるあるだと思う。

東京オリンピックのテコンドー女子で金メダルの通称テニスちゃんみたいな感じは、タイ人女性に象徴される。スマートで手足がすらっと長い。脚が長いから、テコンドーには有利なのだ。ちなみにテニスちゃんのコーチの韓国人は、その後タイ国籍取ったとか。

男の子でチャビーだった子は、大きくなっても少し太めのこが多いだろう。これはもう、間違いなくインスタントフードの影響であると思う。

スマホ依存

子供を躾けないので子供は騒ぐ。一方で美味しいものも食べたくて、子供連れでレストランに行っても、子供が騒いでしまいには寝っ転がったりする。子供にとっては退屈なのだ。
その解決策としては、子供にスマホを預けてしまうのだ。ていうか、もう、子供がスマホを持っていたりする。こういうのは日本よりも早いと思う。

で、子供はレストランのテーブルにスマホを置いて、大体YouTubeのゲーム動画とかを見ているのだ。これはもう何年も前から、多分、中国や東南アジアでは当たり前の光景かもしれないけど、レストランで子供がスマホを見てずっと黙っている。親にとっては、その方が簡単で都合が良い。ただ、その動画の音が漏れ漏れというか、普通の音量で見ているのだ。当然他のお客さんにも聞こえる音量ではあるのだけど、誰も何もクレームとかはしない。これって、多分、常識化してしまったのだろう。つまり、子供が見ているスマホから音が聞こえるのは、もう、タイでは、良いということになっている。

ただ日本人とか、欧米人とかその他の地域の人にとっては、本当にノイジーである。もう仕方がない。タイ人は、それが迷惑だとは思っていなくて、普通のことだと思っているのだから。タイのローカルのレストランなら、それでもまだ良いのかもしれないけど、例えばプーケットとかホアヒンとかのリゾート地のホテルの朝食の時とかは、欧米人も多いので、怪訝な目で見ていたりする。まあ、親としてはそんなことは知ったこっちゃないという感じであるけど。とにかく、躾のなっていない子供を黙らせるのはスマホが一番でそれが親にとってはとても楽なのである。

では、そんな風にして育った子供は、行先どうなるのか??
次回は、我儘し放題で育ったタイの子供の行く末について。